사용자:Ireumeopseum/카미조 토우마

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일본어 원문[편집]

Ireumeopseum/카미조 토우마
《『とある魔術の禁書目録』》의 등장인물
첫 등장第1巻
창작자鎌池和馬
성우阿部敦
정보
성별
직업高校生
가족上条刀夜(父)、上条詩菜(母)

上条 当麻(かみじょう とうま)は、鎌池和馬作のライトノベルとある魔術の禁書目録』に登場する架空の人物であり、同作品の主人公。外伝『とある科学の超電磁砲』にも登場する。

担当する声優阿部敦(アニメ版、ドラマCD版、ゲーム版共通)。

人物[편집]

学園都市に住む高校1年生の少年。その右手には生まれつき「幻想殺し(イマジンブレイカー)」という力が宿っている。作中で多用される自身の能力名に似た台詞「その幻想をぶち殺す[注 1]は、ゲーム版でも必殺技の掛け声及び技の名前となっている。

第7学区にあるとある高校の1年7組所属。住居は同学区にある男子学生寮の7階の一室。実家は神奈川県にある[1]

容姿[편집]

ツンツンした短めの黒髪をしており、それ以外にはこれと言って特徴が無い平凡な容姿。この髪型は天然ではなく整髪料を使っているらしいが、それほど身なりに気を使ってはいない[2]。体格は中肉中背だがやや筋肉質。服装は基本的に学生服で、夏は半袖の制服の下にオレンジ色のTシャツを着ており、冬は詰襟の上着のボタンを開け下に赤系のシャツを着こんでいる。靴は白地に赤ラインのプーマスニーカーを愛用している。

性格[편집]

基本は気だるげかつ憂々とした性格であり、面倒だと思った事からは全身全霊を以て逃げようとする。だがその一方で心根は熱く、困ってる人を見れば老若男女・親交の有無・自身の危険一切不問で助けに行く超がつくほどの正義感が強くお人よしな性格であり、たとえ敵でも動機を察すれば説得すら試みる程。エイワスはこれを3種類のヒーローの1つ「誰に教えられなくても、自身の内から湧く感情に従って真っ直ぐに進もうとする者」とし、そこに善悪の判断は無いとしている。ただし、その優しさゆえ、非情になりきれない面があるため、土御門やステイルから窘められることもある。記憶を失う以前は、自らを「偽善使い(フォックスワード)」と称して自嘲し、自分の無力さを卑下するなど比較的消極的な面も多かった。木原加群曰く「あらゆる危機を解決できる」訳ではないが「目についた登場人物を片っ端から救い上げる」性質を持つ人物。また、見捨てる理由が一つもないというだけで戦いに出ることを前提とした考えを持っており、レイヴィニアからはその存在自体が『幻想殺し』を活躍させていると評している。

不幸体質[편집]

不幸だ」が口癖で大小様々なトラブルに巻き込まれる自他共に認める不幸体質。非常に運が悪く、高い頻度で揉め事や厄介事に巻き込まれたり、不運な事態に見舞われたりするのは日常茶飯事。福引きでもことごとく外れクジ。後述のように「幻想殺し」が神の加護を打ち消しているからだとインデックスは推測している。幼少期にはかなり深刻で、陰湿ないじめに遭い大人達からも疫病神と忌避され、命に関わるような出来事や見世物扱いされる事などもあった。それを危惧した父・刀夜により、「迷信を信じない科学の街」である学園都市に送られた。現在でも不幸であることは変わりないが、級友達からはむしろ「不幸の避雷針」として重宝されたり、「不幸だからこそ、事件に巻き込まれてそこで苦しむ人を助ける機会に恵まれる」として自分の誇りとしている。

その不幸の反面、女性絡みのトラブルでは入浴や着替え・パンチラなどに遭遇したりといった強運(?)(通称「カミジョー属性」)を発揮し、直後に制裁を食らうが、本人はこれも「毎度の不幸」の一つと認識している。「出会いが欲しい」等無自覚な言動で周囲の反感を買う事もあり、劇中で御坂美琴や五和などから好意を抱かれるようになるが、彼女たちからの好意には全く気付いていない。また、デリカシーにも乏しく女性へのフォローがたびたび裏目に出る。好みのタイプは寮の管理人のお姉さん(代理でも可)。

また、不幸により計画通りに事態が進行することが皆無であるため、想定外の状況におけるアドリブに非常に強い。

生活[편집]

小学校入学の頃から学園都市に住み、インデックスと出会うまではずっと学生寮で一人暮らしだった。そのためか料理の腕も上々で家庭的な面がある。レベル0なので金額は低いものの、学園都市から生活費が支給されており生活には困らない筈だが、インデックス及び飼い猫のスフィンクスの食費や事件の度にかかる入院費などが確実に上条の家計を圧迫している模様。

普段は高校に通い通常の学生生活を送っているが、その性格や不幸体質などによって様々な騒動や事件に遭遇し、解決すべく奔走し様々な相手と戦うという非日常的な体験も重ねている。一方通行からは、平穏な日々と極限の戦場を交互に繰り返していながら、「平穏な日常」に軸足を置き続けている点を高く評価されている[3]

知能[편집]

比較的低レベルの高校に通っているが、その学校でさえ赤点・補習の常連になるほど成績が悪い落ちこぼれ[注 2]。また外国語が全く話せず、携帯のアプリで日常英会話の勉強をした事もあるが、効果は薄い。しかし頭自体は悪い訳ではなく、咄嗟の判断力や理解力には優れている。なお、漫画やゲームなどのサブカルチャー系の知識はそれなりにある。また、日本語のみで諸外国を渡り歩くという稀有な能力を持つ。

科学サイドの住人なので魔術に関しては全くの無知な為、インデックスや土御門ら仲間の魔術師にその都度解説してもらう事が多い。だが物語が進み多くの魔術師達と戦うにつれて、素人なりにも徐々に知識が増え魔術師への戦い方にも慣れるようになっていく。

人間関係[편집]

インデックスとは彼女が上条の部屋のベランダに引っかかっていた所で出会い、そこから物語が始まる。その後、彼女を記憶消去の宿命から救うために奔走し、助けることには成功するがその結果自分が記憶喪失となってしまい、以降成り行きで同居する事となる。普段の生活では世話のかかる家族のように接する事が多く甘やかしがちで、彼女の食欲にはほとほと困惑している。彼女から向けられる信頼を心地よく思う反面、「この信頼は記憶を失う前の自分に向けられたもの」「彼女が求めているのは以前の自分」と考えている節があり、特に初期にはそれについて悩む描写も度々見られた。また、インデックスをとても大切に想っており、彼女に対する執着や独占欲に似た素振りを見せる時もある。記憶喪失を周囲に隠している理由も当初は彼女を悲しませたくないためとしていた(後述のように本当は自分自身のためであった)。インデックスは魔術に関する力強いサポート役だが、彼女を危険な目に遭わせたくないとの思いから基本的に彼女を事件から遠ざけたり誤魔化したりしている。

クラスメイトとは前述の「不幸の避雷針」や「カミジョー属性」などから茶化されたり愉快げな扱いを受ける事もあるが、良好な関係を築いている。土御門青髪ピアスとは親友で、周囲からはまとめて「クラスの三バカ(デルタフォース)」として認知されている(後述のように土御門とは魔術サイドでの関わりもある)。同じく級友の姫神とはかつて命を救った事もあって親交が深い。「カミジョー属性」を完全に打ち消す吹寄とは、日頃の行いや態度などを度々咎められ邪険に扱われつつも友人として親しくしている。また、担任の小萌には科学の豊富な知識に関して非常に頼りにしており、彼女の生徒思いな面から教師としても信頼している。

美琴とは本編開始の1ヶ月ほど前から面識があり、無能力者が能力を軽々と打ち消すことに疑問を抱かれ、当初はよく勝負を挑まれていた。上条はその行為に迷惑していたが、記憶喪失後は勝負を挑まれなくなった事もあり良好な関係を築いている。記憶喪失後、美琴と妹達を救うため「絶対能力者進化(レベル6シフト)実験」を阻止し、それを契機に彼女から好意を抱かれる。以降様々なアプローチを受けるようになるが、彼女からの想いには全く気付いていない。エツァリと「御坂美琴と彼女の周りの世界を守る」と約束を交わした[4]。上条は美琴を大事な仲間と感じており、彼女の知識を頼って事態の打破を図る場面や彼女に戦闘を任せる場面もあり、彼女が自分に協力してくれることにも感謝しているが、自分が原因で起きた騒動に関しては彼女を戦いに巻き込みたくないと考えている。また、記憶喪失であることを美琴に知られてしまい、このことが美琴の行動原理に大きな影響を与えている。

魔術サイド、特にイギリス清教の人間には関わりのある仲間が多く、ステイルとはインデックスとの関係及び過去や誓いから口ではいがみ合いながらも共に認め合っており、他にも土御門や神裂、天草式やオルソラ、かつて敵対していたシェリーやアニェーゼ部隊など、多くの仲間達と共闘し多大な信頼を寄せられている。また、「法の書」事件をきっかけに五和から好意を寄せられている。

彼に助けられた人々にとって彼の存在はヒーローそのものであり、彼に敗れた一方通行にとっても最も理想とする存在としてその精神から行動に至るまで非常に大きな影響を及ぼしている[注 3]。一方通行や浜面のようにかつて敵として戦った相手でも、考えを改めたり態度を軟化させたりして仲間となったり、状況の変化によって共闘関係を築くことも少なくない。

両親には幼少期から不幸体質を心配されており、実家には大量の魔よけグッズなどが置かれていた。学園都市で暮らしている現在も仕送りしてもらったりしている。記憶喪失のため、両親の過去の記憶はないが、そんな気遣いに感謝している。また、カミジョー属性は父の刀夜譲りでもある。

作中での行動[편집]

7月20日の夏休み初日、自宅のベランダに引っ掛かっていたインデックスと出会い、彼女をきっかけに魔術の存在を知り、「必要悪の教会」の魔術師ステイル・神裂と彼女の処遇を巡る戦いを繰り広げ、インデックスの記憶消去の元凶であった「首輪」を破壊する。それ以降、彼女の同居人兼管理人、そして「首輪」の代わりとなる足枷の役目としてイギリス清教に協力している事や、自身の何らかの計画に利用しようとしているアレイスターの策略等から魔術サイドや学園都市の事件にも度々関わっていくようになる。

その後、三沢塾の事件では「原石」の少女・姫神秋沙を救いだし、学園都市内で密かに行われていた御坂美琴のクローン「妹達」を利用した「絶対能力者進化実験」を阻止するため、学園都市最強の能力者・一方通行に戦いを挑み激闘の末撃破する[注 4]。両親やインデックスと海に出かけた際には父・刀夜が自分に買ってきたおみやげが原因で偶然発動した大魔術「御使堕し」の解決に奔走、8月31日には夏休みの宿題に追われる中で、アステカの魔術師エツァリ(海原光貴)やインデックスの魔道書を狙った闇咲逢魔と交戦し、9月1日の新学期初日には学園都市に侵入し、風斬やインデックスを狙ったシェリーと交戦した。

さらに、法の書事件では、ローマ正教から逃亡したシスター・オルソラを救出するため、単身で約250人のアニェーゼ部隊の元に乗り込み、インデックスらと協力してオルソラを救出する。大覇星祭では「使徒十字」を使った学園都市侵攻を土御門やステイルと共に阻止し、イタリア・キオッジアでは「アドリア海の女王」の発動を阻止する。しかし、これらローマ正教が起こした事件を幾度も阻止した事で「神の右席」から目を付けられてしまい、ローマ正教から抹殺指令が下される。9月30日に前方のヴェントから襲撃されるも、何とか撃退する。

10月3日には、学園都市上層部の命令でスキルアウトから命を狙われた美琴の母親・御坂美鈴を守るべく奮闘し、リーダー(当時)の浜面仕上を撃破する。その後に世界各地で発生した科学サイドへの抗議デモを阻止すべく、土御門や五和と共にフランスのアビニョンに乗り込み、左方のテッラを撃破する。それからは、学園都市で平穏な生活を送っていたが、後方のアックアに強襲され、意識不明の重症を負うも、自分の為に戦い続ける仲間達のことを思い、意識が朦朧とした状態ながらも戦場に復帰し、神裂や天草式と共闘しアックアを撃破する。

10月17日、インデックスに彼女の祖国であるイギリスから「禁書目録召集令状」が布告されたことで、共にイギリスに向かい、ロンドンでオリアナと共に「新たなる光」を追跡中に、第二王女キャーリサと騎士派が起こしたクーデターに巻き込まれる。その後、インデックスらと合流してバッキンガム宮殿に乗り込み、カーテナ=オリジナルや最新兵器を駆使するキャーリサに苦戦するも、アックアや騎士団長、さらには女王エリザードらの加勢もあり、カーテナ=オリジナルを破壊し、クーデターを終結させる。

クーデター終結後、「神の右席」最後の一人右方のフィアンマが自身の計画の為に「自動書記」の遠隔制御霊装を奪った影響で意識を失ったインデックスを救うため、第三次世界大戦が勃発したロシアへと向かい、その道中でレッサーと合流し、エリザリーナ独立国同盟に辿り着くが、サーシャを狙って現れたフィアンマに為す術なく圧倒され、記憶喪失の件でも深く追及される。その後、突如襲いかかって来た一方通行との再戦を経て、思い詰めていた記憶喪失への悩みを吹っ切り、「ベツレヘムの星」内での戦いでフィアンマを倒し遠隔制御霊装を破壊してインデックスを解放した後、暴走するミーシャを止める為に「ベツレヘムの星」ごと特攻して世界の崩壊を食い止めた。

その後は行方不明となるが、ロシアに潜伏していた魔術結社「明け色の陽射し」に救出される。11月5日、学園都市に帰還し、たまたま出くわした「新入生」の一員、黒夜海鳥からフレメアの命を救い、その場にいた一方通行と浜面と合流し、インデックスとレイヴィニアの仲介のもと、魔術に関する情報を共有する。11月10日、レイヴィニアら共にハワイに向かい、魔術結社「グレムリン」と交戦し、構成員のサローニャ=A=イリヴィカを撃破する。11月13日、格闘大会「ナチュラルセレクター」を開催する東欧のバゲージシティへ木原加群の手引きのもと単独潜入し、グレムリン正規メンバーの一人マリアン=スリンゲナイヤーを破る。しかし、直後に出現した魔神オティヌスに右手首を握り潰されて昏倒、窮地に陥るも上条の救助に現れたオッレルスとフィアンマの介入によって難を逃れた。

オッレルスの手で学園都市に運び込まれ、「幻想殺し」の正体を伝えられた後、トールからフロイライ=クロイトゥーネ救出を持ちかけられ彼と行動を共にする。フロイラインを狙うグレムリン、オッレルス側の両勢力を惑わすが、警備員に腹部を撃たれ重傷を負う。緊急手術を受けたが病院から脱走しサンドリヨンと接触、レイヴィニアの前に立ちふさがり彼女を撃破する。その後、トールとも交戦、雷神としての彼を何とか撃破するも全能の神の力の前には歯が立たなかった。

『一端覧祭』後、土御門から強制的に『学舎の園』に送りこまれる。舞夏の死亡報道を見て自分が彼に騙されていたことを悟ると、土御門の元へ向かい、土御門を撃破する。貝積から『人的資源』プロジェクトの概要を告げられ、人造ヒーローたちの攻撃をかわしながら恋査から浜面・黒夜を救う。その後、『避雷針』でフレメアを発見したところで恋査の襲撃を受けるが、垣根と共闘し恋査を撃破する。

グレムリンの総攻撃の時には「切り札」として扱われ、主戦場となる東京23区へ乗り込む。移動中、「地の底這う悪竜」の襲撃により仲間と分断され単独でフレイヤと戦うことになるが、インデックスと美琴と合流しインデックスがフレイヤの術式を解析するまでの時間を稼いだ。レイヴィニアやレッサーとも合流して東京湾の「船の墓場」へと向かうが、「槍」を完成させたオティヌスが世界を終わらせたことで「基準点」である自分とオティヌスを除くすべての物が存在しない世界に取り残されてしまう。自分の心を折るためにオティヌスが作り上げた無数の世界の中で抗い続けるが、「自分がいないことで幸せになった世界」を突き付けられたことで絶望し、遂に死を選ぶ決意をする。しかし、自分やオティヌス以外に元の世界の記憶を有していたミサカネットワークの「総体」から掛けられた言葉で再起、自分自身のために元の世界を取り戻すべくオティヌスに戦いを挑む。10031回の敗北の末オティヌスだけに通用するパターンを組み上げ、ついに彼女の成功の象徴である「槍」を砕くが、失敗の象徴となる術式までは見切ることができずに敗北、彼女に「第一希望」を取り戻すよう諭し「幻想殺し」を託して死亡する。直後、自分が生きていることと同時に、考えを改めたオティヌスが上条自身の世界を取り戻すべく世界を終わらせる直前まで世界を巻き戻したことを理解し、世界の善意についばまれ命を失う覚悟をした彼女を救うべく世界中を敵に回すことを決意、彼女を魔神から人間へと戻すために必要な「目」を手に入れるために各勢力からの刺客と戦いながらイーエスコウ城を目指す。

記憶喪失[편집]

インデックスを「首輪」から解放した際、彼女の「竜王の殺息」によって脳を負傷し記憶喪失になる[注 5]が、彼女を心配させたくないという思いから彼女や周囲には隠している[注 6]。記憶を失った以降は「上条当麻」であるよう心掛け、またそれを誇りと感じている。それ故に、記憶喪失の事実やインデックスの存在は上条の根幹を成しており、それらに関する事になると大きく動揺する事もある。記憶喪失を知るのは本人と冥土帰しのみだったが、アビニョンの一件で「幻想殺し」について何か知っていたテッラに見抜かれ、偶然その会話を携帯電話で聞いていた美琴にも知られてしまう。

その後、第三次世界大戦で理由は不明だがこの事実を知っていたフィアンマに、「なぜ、あの女(インデックス)の前で白々しい演技を続けている」「その嘘が救いか否かはあの女にしかジャッジを下せない」と問い詰められ苦悩する。その末に、結局はインデックスの為ではなく彼女が離れるのを怖れていた自分の為に隠していたと気付き、崩落直前の「ベツレヘムの星」で記憶喪失の事実をインデックスに打ち明けた。

上条が喪失した記憶は、エピソード記憶手続き記憶意味記憶の内、思い出を司るエピソード記憶、知識を司る意味記憶の内のエピソード記憶のみである。知識は残っているが、それに関する思い出が残っていないという状態であり、そのため母親と父親という言葉の意味や概念は分かるが、自分の母親と父親の顔や名前などは忘却している。また手続き記憶は残っているため、歩行方法や携帯電話の操作方法等などは依然として不自由なく行える。

能力・戦闘スキル[편집]

戦法[편집]

戦闘は基本的に素手による格闘で行う。基本武器などは用いず、格闘方法も喧嘩の中で培った我流の物である。能力の「幻想殺し」を利用して相手の能力や魔術を打ち消し、近接戦闘に持ち込んで直接拳を相手に叩き込むことを戦術としている。

身体能力的には基本的に普通の高校生とされているが、前述の不幸体質などで武装したスキルアウトや能力者の不良の喧嘩に頻繁に巻き込まれるため、その経験上ある程度は喧嘩慣れしており打たれ強く体力もそれなりにある。本人曰く「1対1なら勝てて、1対2なら危うく、1対3なら迷わず逃げる程度の腕」と言われていたが恋査#029曰く多人数入り乱れての戦いが苦手で1対1であるほど後述の前兆の感知が活かせるので強いという事らしい。ただし、作中で戦う相手は自分の魔術や能力にかまけた基礎身体能力が低い者が多い[注 7]ことや、何らかの防御術式などを打ち消し肉体に直接打撃を与えられる[注 8]ことから、上条の腕でも打ち倒せる事が多い。逆に言うと体術も鍛えた魔術師である土御門や超人的身体能力を持つ聖人には相性が悪く、作中でもそういった相手には敗北や苦戦を重ねている。

しかし能力や魔術への対処能力は非凡なものであるらしく、一方通行の考察によれば、「前兆の感知」という技能を無意識に備えているという[注 9]。これにより、異能から派生する余波を無意識に察知したりそこから直感的に判断する事で、相手の攻撃に防御や回避を合わせたり接近する隙を見い出し勝利に持ち込むという戦闘においては滅多に無い高い資質を持っている。ただしこれは反射神経と直感を組み合わせて辛うじて成立する戦法であり、意識的に行っている訳ではない。また、毎回ギリギリの辛勝で重傷も負うため、事件を片付けるたびに冥土帰しの世話になるのが物語初期ではお約束だった[注 10]。物語が進むにつれその戦闘パターンを評価されており、木原円周などはそれを模倣する事によって戦果を得る事にも成功している。

能力[편집]

有する能力は「幻想殺し(イマジンブレイカー)」。

右手で触れた異能の力を打ち消す能力。それが異能の力であれば、超能力・魔術問わず打ち消すことができる。学園都市で能力開発を受ける前から持っていた生まれつきの能力である。能動的に異能の現象を起こすことができない無効化能力の性質上、「身体検査」に反応しないため無能力者(レベル0)と判定されている。

魔術や能力によって生み出された火炎や電気などの現象は触れると消滅し、呪いなどで蝕まれた肉体に触れればそれを打ち消すことが可能。また「歩く教会」のような霊装や、「ゴーレム」のように異能の力によってコントロールされている物など、実在する物体については、宿している効果やコントロールを強制的に解いてしまう。効果範囲は基本的に右手首より先であるが、「御使堕し」やヴェントの「天罰術式」のような不特定多数・広範囲に渡るような異能の力、あるいはテレポートやテレパシーなど対象を「上条当麻」として右手を含んでしまう異能の力も無意識の内に無効化する。

基本的に触れた瞬間に打ち消すが、「単位時間あたりに処理できる異能の個数・種類・量」や「効果範囲」などには限界があり、莫大な力や連続的に放たれる力は処理が追い付かず、打ち消すまでに時間がかかったり受け止めるに止まってしまう事がある。ただし戦闘を重ねる中でこれを逆手に取り、打ち消しきれない異能の対象を掴み取ったり反らせて回避するなど、異能自体に干渉し戦術に組み込むという対応方法を学習する。

無効化時の見た目に大きな変化はないが、触れた時に物が壊れるような音が鳴ることもあり、触れた瞬間を上条・魔術師ともに知覚する場合がある。アニメ版では全ての無効化時に関して甲高い効果音が挿入され、またアニメ2期からは打ち消す瞬間に色が反転するエフェクトが加えられている。

弱点[편집]

一方で弱点も様々に存在する。

まず、効果範囲が狭く、右手で直接異能に触れない限りは無効化出来ない。素手を突き出し相手の懐に突撃する必要があるため、身体を攻撃に晒す危険があり、防御が間に合わず体の他の部位に当たった場合はまともにダメージを食らう。遠距離から一方的に嬲られるような攻撃や、上条が追い付けない程の高速運動を行う相手に対しても、右手が触れられないため苦戦を強いられる。また、ステイルの「魔女狩りの王」のような核を破壊しない限り無限に再生するタイプとも相性が悪い。

次に、異能の力しか打ち消せず、銃器などの現代兵器や単なる格闘技といった、異能でない攻撃に対しては効果がない。あるいは、運動の起点は異能の力であっても、既に異能の力とは無関係になった二次的な現象や物体も打ち消せない(例えば能力の余波で生じた爆風や飛んできたコンクリート片など)。

さらに、無効化は自分の意思とは無関係に働くため、回復魔術などの有益な異能でも容赦なく打ち消してしまう。なお、インデックスは運命の赤い糸や神の加護なども打ち消している(だから不幸体質である)と推測している。

また例外として、「人の生命力」や「惑星の地脈・龍脈」といった「魔術的ではあるが自然のままに存在する力」も打ち消せない。インデックスやレイヴィニアの分析によれば、「幻想殺し」は「調和の取れた破壊」を行っており、厳密には絶えず消し続けているものの、魔術や超能力のような異常な値を均一化させることには極端に働くが、地脈や生命力のような元から均一なものにはあまり効果を発揮せず、そういったものは削った分を自然と修復するサイクルが構築されているという[5][6]

正体[편집]

「幻想殺し」には謎が多く、天然の能力であるが「原石」でもなく、科学や魔術では説明が付かない力とされている[注 11]。だが、アレイスターは正体を知っているようで「幻想殺し」を外部から招き寄せたという発言をしており、自身の「計画」の重要な要素の1つとしている。フィアンマは「幻想殺し」を「神聖なる右手に備わった浄化作用の一種」とあくまで十字教的な視点で捉え、「神上」に至るために利用しようとしたが、アレイスターの言葉からそれ以上の存在である事がうかがえる。

アウレオルス・イザードとの戦闘終盤で、アウレオルスの上条に対する恐怖心と黄金錬成の効果によって、切断された右腕の肩口から巨大な竜を生やす「竜王の顎(ドラゴンストライク)」が出現しているが、上条は「切断された右腕から、透明な竜の顎が生えてくる」と事細かに想像できるだろうか、と疑問を感じており、黄金錬成とは別の『なにか』ではないかと推測している場面があった。

フィアンマとの戦いで右腕を切断された際には、圧倒的な力を得たフィアンマが恐怖するほどの大きな力を持つ「幻想殺し」とは違う別の何かが出現しかけたが、上条自身の意思により阻まれ、代わりに失った右手が再生し、オティヌスに右手をもぎ取られた際はその力も消し飛ばされてしまったが、それでも勝手に右手が再生した。アレイスター曰く「幻想殺し」は単なる「異能の力を打ち消す右手」ではないらしく、「神浄」というキーワードを残している。また、1巻にて神裂から「神浄の討魔」という当て字で呼ばれており、「神上」や「神浄」は上条と何らかの関係がある事が示唆されているが、関連や詳細は不明[7]

オッレルスによって語られたその正体は、「すべての魔術師たちの願いと怯えが集約したもの」。魔術とは極めれば世界を自由に歪められる力だが、歪めてしまった後に起きるかもしれない弊害は予測できず、元に戻そうとしても歪んでしまった世界では元の形を思い出すことができないかもしれない。だが、その影響を一切受けないものがあるならば、それを元にして元の世界を思い出すことができるかもしれない。そんな世界のバックアップとも言うべき「基準点」こそが幻想殺しの正体であるらしい。類似した力は過去にも確認されているらしいが、幻想殺しがそれらと同一のものなのか、そもそも何故そんなものが発生しているのかは不明。

他作品での登場[편집]

とある科学の超電磁砲
サブキャラクターとして時折登場する。初期においては本編1巻での描写が美琴視点で描かれたり、1巻以前の美琴との邂逅や「虚空爆破(グラビトン)」事件で人知れず窮地を救うなど、本編を補完する場面や前日譚的な場面が多く見受けられる。本編3巻に当たる「絶対能力進化実験」編では、後半になるにつれて本編と同程度の頻度で登場し、対一方通行戦においてはほぼ主人公に近い活躍を果たしている。
アニメ版では都市伝説の1つとして「幻想殺し」の存在が語られているほか、第1期第19話で登場した際には記憶を失ったことを示唆する描写がある。
電撃学園RPG Cross of Venus
アスキー・メディアワークスのニンテンドーDS(DS)用ソフト。電撃文庫15周年記念作品の学園アクションRPG
インデックスと出逢ったばかり(第1巻前半)の上条当麻、つまり過去の記憶を失っていない彼(何故か冬服)が登場する。異世界へ跳ばされるという異常事態にもかかわらず「ビリビリ女(美琴)からは解放される」ことを喜び、不幸な目にも遭っていないので状況を愉しむ節も見受けられる。サバトと不幸対決をしてダンボール生活という事実の前に負けを認めたり、小萌の実年齢を主人公にバラそうとして彼女の怒りを買ったりもしている。親しい者に酒好きがいる坂井悠二高須竜児、女性に関して苦労の絶えない草壁桜など、他作品の主人公との交流も多い。
異世界において「戦う力を持つ男性は(『Cross of Venus』の)主人公だけ」なので学園(拠点)で待機するしかなく、敵についての考察や主人公の激励が主な役目となっている。前者に関しては元々頭を使うのが苦手なので要領を得ないが、後者に関しては主人公に力強い言葉を送り、良き支えになっている。ゲーム終盤では他の主人公らと共にある重要な役割を担う。
主人公は上条の「幻想殺し」を必殺技「イマジンブレイク」として駆使するが、それについての言及は無い。
電撃文庫 FIGHTING CLIMAX
サポートキャラクターとして登場。

備考[편집]

作者の鎌池によると、本作の構想段階でインデックスの次に出来たのが上条であり、「どんなタイプの主人公なら彼女を救えるか」というコンセプトで生み出したキャラクターだという。また、「魔術サイドという全くの別文明から来た少女を不思議そうに見る少年」という構図から、対比として科学サイドや学園都市の設定が誕生し、より読者視点に近づける為にメインターゲットと同年代である学生になったとのこと[8][9]。また、主人公であるため、バトルを一つ一つクリアして行くごとに積みあがるものがあり、読者と主人公の目線がかけ離れてしまわないよう距離感を調整するため、主人公をわざと低い位置に落とすという意味で不幸というキーワードがあるのだと話している[10]

能力の「幻想殺し」に関しては、「主人公には特殊さが必須」を前提としたもののあまりに強すぎると英雄になり過ぎてしまうため、見た目がしょぼく「特定の状況でないと効果が出せないけど、その力を放つと一発で逆転できる」という能力を探していた所で無効化能力を思いついたと語っている。また、電撃文庫の他作品などでも多く見られた学園アクションものを参考にして、「そういった主人公達と戦った時に、全ての力を打ち消せば逆転できる」として「電撃文庫最強の主人公」などと意図していた事もあったという[9]

上条の最大の特徴は「言葉を相手に投げかける」事にあり、上条の「何でも打ち消す」能力には「相手の凝り固まった意見や思想を打ち消す」という意味を込めているという。鎌池によれば、相手の袋小路の背景やどうしても解決できない「グーとチョキしかないじゃんけん」の状況に対して上条が「グーの相手にパーを出して」勝ち、相手の袋小路を打ち破るという構造を想定してあるとのこと。敵側の条件を作り出す時には、それらの「越えられない壁を壊す」時に上条が相手を論破するロジックも同時に考え出していると語っている[9]。なお、一部雑誌では、相手への反論として長い口上を叫ぶ様子を指して俗に「説教」と呼ばれる事もある[11]

鎌池曰く、上条はその能力同様どこまでも「相対的」なキャラクターであり、身近な出来事から世界の危機までどんな時も全力で挑むため、敵や事件の規模や性質に合わせて立ち位置や見え方が様々に変化する人物である[12]。また、自らの信念や主張ですら能動的でなく相手の言い分に呼応するように表出するといい、上条自身にも色々な側面が備わっていることから、作中では「上条の対極」とされるキャラクターが多く登場する[注 12]。その他に、「どんな場面であっても素人のまま構わず突き進む」姿勢が主人公として書きやすい、「書いてて一番楽しいキャラクター」とも語っている。

宝島社によるこのライトノベルがすごい!2011年度「好きな男性キャラクター部門」において第1位を獲得。また2008年度以降、7年連続で3位以内をキープしている。

脚注[편집]

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注釈[편집]

  1. ファンからは「そげぶ」と略されており、『とある魔術の禁書目録たん4』でもこの略称が使われている。新約第5巻では上条が「ゲンコロ」という略称を使っている。
  2. 例えば、イギリス人のインデックスやステイルでさえ知っている伊能忠敬を知らないほど。一方で、科学方面の知識は都市内の常識程度にはある。
  3. 上条自身は、善悪ではなく自身の感情に従って行動しているだけであり、その行動を周りが勝手に善と評価しているだけである
  4. その際の負傷については、テレビアニメ『禁書目録』では目立った外傷はないが、テレビアニメ『超電磁砲S』では全身あちこちに包帯をしている上に松葉杖で歩行するほど大きく負傷している。
  5. 厳密には「記憶破壊」で、物理的に脳細胞ごと記憶が死滅しているため、治療や自然治癒の可能性は無い。
  6. 作中では失った記憶はエピソード記憶とされ、知識はあるので日常生活に支障はない。
  7. ステイル戦、一方通行戦など。
  8. 建宮戦、ビアージオ戦など。
  9. これはキャーリサや傾国の女や聖人達なども備えているとされる。21巻 207-209項
  10. 第11巻では病院に「ふりだし」というルビが振られた。
  11. 風斬によるとAIM拡散力場を放出していないため超能力の類ではないといい、またインデックスの10万3000冊の魔術知識にも該当する記述が存在しない。
  12. 例えば、至る所で対照的に描かれる一方通行、「失敗した上条」のアウレオルス、不幸な上条に対して幸運を持つ神裂、行動が結果的に善行になる上条に対して結果的に人を傷つけてしまうオリアナ、前向きで利他的な上条に対して後ろ向きで利己的なビアージオ、上条とは違う形のヒーローとして描かれるアックア、上条と同じく特殊な右手を持つフィアンマ、等。

出典[편집]

  1. 第4巻、SS2巻
  2. 第12巻 15ページ
  3. 新約1巻 72頁
  4. 第8巻 217項
  5. 2巻 204頁
  6. 新約2巻 165-166頁
  7. 第14巻あとがき「さて、「神上」と「神浄」の違いとは……?」
  8. 『とある魔術の禁書目録ノ全テ』 「小説「とある魔術の禁書目録」を語る 対談 鎌池和馬×灰村キヨタカ」
  9. キャラ☆メル Febri Vol.4』 「鎌池和馬 15000字インタビュー」
  10. オトナアニメ Vol.16』「鎌池和馬 10,000字INTERVIEW」
  11. オトナアニメ Vol.19』 「特集 とある魔術の禁書目録II」
  12. 第22巻あとがき

参考文献[편집]

  • 『とある魔術の禁書目録ノ全テ』ISBN 978-4-8402-4042-0
  • 『アニメ『とある魔術の禁書目録』ノ全テ featuring アニメ『とある科学の超電磁砲』』ISBN 978-4-04-870118-1

한국어로 번역[편집]

카미조 토우마(일본어: 上条当麻 가미조 도마[*])는 가마치 가즈마라이트 노벨어떤 마술의 금서목록》에 등장하는 가공의 인물이자, 같은 작품의 주인공. 외전《어떤 과학의 초전자포》에도 등장한다.

담당 성우아베 아쓰시 (애니메이션 판, 드라마 CD판, 게임 판 동일).

인물[편집]

학원도시에 사는 고등학교 1학년 소년. 그 오른손에는 살아있는 “이매진 브레이커(幻想殺し)”라고 하는 힘이 깃들어 있다. 작중에서 많이 사용되는 자신의 능력의 이름에 같은 대사 “그 환상을 쳐죽여주마(その幻想をぶち殺す)”[주석 1]는, 게임 판에서도 필살기 구호 및 기술의 이름이다.

제7학군에 있는 고등학교 1학년 7반 소속. 집은 같은 학군에 있는 남학생 기숙사 7층의 방. 친가는 가나가와현 에 있다.[1]

외모[편집]

퉁퉁한 짧은 머리를 하고 있으며, 그 이외에는 그것 외에는 딱히 특징없는 평범한 외모. 이 헤어스타일은 천연이 아닌 이발료를 쓰고 있는 것 같으며, 그만큼 옷차림에는 신경쓰고 있지 않는 듯 하다.[2] 체격은 평균 체형이지만 약간 근육질이다. 복장은 기본적으로 학생복으로, 여름에는 반팔 제복 아래에 오렌지색 T셔츠를 입고 있고, 겨울에는 목닫이의 윗도리 단추를 열아래에 붉은 색 계열의 셔츠를 껴입고 있다. 구두는 흰 바탕에 빨간 라인의 퓨마 스니커즈를 애용하고 있다.

  1. 제4권, SS2권
  2. 제12권 15페이지
  1. 팬들에게는 “소게부(そげぶ)”라고 생략되고 있으며,《어떤 마술의 금서목록 탄4》에서도 이 약어가 쓰이고 있다. 신약 제5권에서 카미조가 “겐코로(ゲンコロ)”라는 약어를 사용하고 있다.